●モジュールから考える“輸入住宅” その1
輸入住宅の建築工法として、一般的に施工されるのが国内では2x4工法(2x6材)と呼ばれている施工方法ですが、同じように2x4材を使用する場合でも、使用する樹種の違いや設計プランでのモジュールの違いなどがあり、一概に全てが同じというわけではありません。
その幾つかの選択肢の違いで、躯体の強度やコストあるいは室内の空間やデザインなど、それぞれに違いが生まれてくることになります。
ここでは、北米式のインチフィート・モジュールという部分に焦点をあてて簡単に説明してみようと思います。
通常、日本国内で2x4工法といえば大きく分けて、寸尺モジュールとインチフィートモジュールとの2つのタイプに大別されます。寸尺モジュールは“寸尺”という呼称から日本式2x4と呼ばれたり、反対にインチフィートモジュールは、北米式2x4工法と呼ばれたりします。(ただ、この場合躯体設計にインチフィートモジュールを採用しているからといって、本格的・北米式輸入住宅というわけではありません)
さて、その2つのモジュールの違いを簡略すると以下のようになります。
【寸尺モジュール】■躯体ピッチが455mmである。(間柱、根太、タルキ等の間隔)
■一般的な廊下や階段幅が芯々910mmとなる。(有効巾796mm)【インチフィートモジュール】
■躯体ピッチが406mm(16インチ)である。(間柱、根太、タルキ等の間隔)
■一般的な廊下や階段幅が芯々1015mmとなる。(有効巾902mm)
ここで、この数字の意味するところを単純に分かりやすく整理してみますと、たとえば、4550mmの長さの壁があったとします。
寸尺モジュール採用の場合・・・4550(壁長さ)÷455(ピッチ)=10(スタッド本数10本)
インチフィートモジュール採用の場合・・・
4550(壁長さ)÷406(ピッチ)=11.2(スタッド本数11本)
と、いうことは?
インチフィートモジュール採用の方が同じ長さの壁や根太の幅であっても、ピッチが狭く施工されるため堅牢な躯体が可能となりますが、反面、材料コストがか余計にかるということになります。ただ、ここでもあえて注釈を入れますが、躯体強度というのも、設計段階でのトータルな強度計算とそれに伴う正確無比な施工ということからくる結果ですので、コレだけの違いで決定的な差が生まれるというものではありませんし、逆にコストについても、インチフィートを採用したからといって極端に躯体ランバー費用が高騰するというものでもありません。
(この項、続きます)