2006年09月28日

●高齢化社会の“理想の住宅”

いよいよ来年は、"2007年問題"と呼ばれる団塊の世代の大量リタイアという時代に突入し、高齢化社会が本格的に到来ということになります。

各産業界では、そのリタイアした人たちのライフスタイルをうまく察知し、どのように経済循環に取り込もうか? どのようにしてアピールできるのか!という話題が目白押しですね。同様に住宅・不動産業界でも日々マスコミで騒がれるようになっています。高齢者に対しての付加価値を加えた住まい、田舎暮らしやリゾートへの移住など、建物と永住の地としてのロケーションなど、官民入り乱れてのアイデア合戦になりそうですね。

つい先日、住環境研究所から非常に興味深いアンケート「老後の理想の住まいに関するアンケート調査」が発表されましたので引用、どうやらキーワードは次のようです。

   ◇ 平屋
   ◇ 日当たり
   ◇ 経済効率

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2006年09月20日

●またまた、Home of the Year 2006

gold.jpgアメリカという国は、元来ランク付けが大好きなお国柄ですから(しかも絶対1番でなきゃヤダ!)いろんなジャンルで、いろんなお題目をつけてコンペティションが行われます。

住宅に関しても、年間を通して様々なカテゴリーでお祭り騒ぎのような競争が開かれているわけですが、Electronic House Magazineで競ったHome of the Year 2006がサイト上でも発表されています。

雑誌のコンセプトとしては、その名のとおり、住宅に関係する電化設備のマガジン雑誌ですが、やはり生活を楽しむ国の代表として掲載される多くの製品は、その発想のユニークさだけをみても一目置くことになります。

さて、肝心のHome of the Yearに対する内容は、200以上にも及ぶメーカー・ディラーの電化製品を使用して、素敵な空間を演出しようという試みです。

そのプロジェクトの内容はと言いますと、シアタールームを中心としたエンターテイメント・スペースは当然のこと、輸入住宅でも特にこだわりたいキッチンスペース、その他アウトドアやレクレーション・スペースとでも呼ぶにふさわしいファンルームなど幾つかのカテゴリーに分かれて、その順位が決定されています。

中でも中心となる、シアタールームは金額別に金・銀・銅に受賞プランが選ばれていて、どれも、これもアメリカン・ドリームそのもののプランになっており、自宅にこんな贅沢なスペースがあれば、休日なんかほとんどココで時間を過ごしてしまいそうな気になります。


【Discovery Credit】
Electronic House Magazine

2006年09月14日

●輸入住宅に求められるもの

輸入住宅に限らず、人が住まいというものに求める基本的なコトを、思いつくままに挙げてみると次のようなことではないでしょうか。

基本的なコト・・・すなわち、住宅の持つ安全性、快適性、機能性、デザイン性、そして、その家に住むことによる光熱費などの経済性(ランニングコスト)、あるいは長期的にみた資産価値メンテナンスということですが、それら全ての条件が、より高いポイントでクリアして、同時に満足度に繋がってくるということでしょうね。

また、これらの条件も単独で考慮されるものではなく、すべてが各条件にリンクしているわけですから、安全性というものを最優先に、どの項目も優劣をつけることは中々難しいものですし、そもそも不可能なことかもしれません。

そんな中、輸入住宅に求められる特筆すべきことは、やはり多くの施主やユーザーが感じているように、デザイン性やセンスに通じる部分ではないでしょうか。それらは、家本体のみに留まらず家具・インテリアにも及びひいてはライフスタイル全てに影響力があるということでしょう。

2006年09月08日

●He is so smart.

重い4x8のドライウォールをハンギング(張り作業)する時は、我々日本人にはかなりの重労働になります。特に天井を張る時は、腕、腰そして首などあらゆる箇所に負担がかかります。

仮に2人で作業する時も、息を合わせながら作業にあたらないと、うまくバランスがとれず、作業後半には、随分仲が悪くなります。(笑)

また、ツールにしても色んな道具があるわけですが、ハンギングの時はT-Brace呼ばれる道具を現場にある2x4材をちょこっと拝借して作ることがあります。
荒れたグランドをならす時使用する、トンボに良く似たイメージで、天井にドライウォールを支え棒のようしておくT字型のツールですが、さすがに本格的なリフターと比較したらやはり使い勝手は良くありません。

でも、彼のような発想力と現場での応用力があれば、何でもお安く、楽しくやれちゃいそうですね。

【Discovery Credit】
YouTube

2006年09月05日

●ENERGY STAR

EnergyStar.jpg
ようやく暑さも一息という季節になってきましたが、地域によっては毎年のように最高気温を更新するというように地球温暖化の傾向は深刻さを増してきているようです。

京都議定書には今だ同意しないでいるアメリカではありますが、大国のエゴを押し通すのにも、そろそろ限界ではないかと思われるような、地球の激しい叫びが”自然災害”という声になって聞こえてきますね。

いつも輪の中の中心でなきゃダメだ!と自分たちの利害を盾に駄々をコネるアメリカですが、省エネルギーと云う観点を完全に無視しているわけではありません。というのも、アメリカ環境保護庁:US Environmental Protection Agency (EPA)が1992年にENERGY STARという組織を発足させて、そこで多くの製品に定めた省エネルギーのための規格基準を遵守させ、それにパスした製品にのみ同組織のロゴやステッカーの使用を認めるというものです。

本当に身近な製品では、直ぐ目の前にあるパソコンをはじめ、多くのオフィス機器に見受けられるようになっています。

アメリカからの呼びかけに応じて、日本は1995年から参加しているわけですが、このENERGY STARに該当する製品は輸入建材にも無縁ではありません。とりわけよく目に付くのが、ウィンドウ関連ですが、建築中の現場に出向けばこのENERGY STARのステッカーが貼られたメーカーの窓やパティオドアなどが見受けられます。また、アメリカでは製品・部材のみならずこれらの趣旨に賛同したビルダーなども各地に増えてきているようです。

世界的な平和があって旅行業界が繁栄できるように、また、健全な住宅があって人が安心して住め、そのことによって建築業界の発展が約束されているように、大局的に考えれば、やはりどの産業界も生産され、供給する全てのモノやオペレーションが、地球を中心に考えられたモノでなくてはならないのでしょう。
そういう意味で、エネルギーコストとマネーコストを連動して考えることは、輸入住宅のみならず”地球環境”“人の住まい”を考えるのにとても大切なことだと思います。

そんな具体的な指標データとして興味深いものが提示されており、たとえば、窓やドアの部分では、ENERGY STARに承認された窓やドアと、そうではないモノを取り付けつけた場合の違いは、熱効率=コストセーブという意味で、年間でかなりの金額がセーブできるということです。(⇒ データページ)

その他、シーリングファンを取り付けて、天井から室内の温度を流動させると良いということや、部屋を出るときや離れる時は常に部屋の明かりは消すこと、という当たり前のような注意書きなんかを部屋ごとに一度再確認しておく方が良いかもしれませんね。

ENERGY STAR @ home tips : ENERGY STAR

地球を守るためにも、自分たちの財布の中身を少しでも守るためにも。

【Discovery Credit】
ENERGY STAR

2006年09月01日

●モジュールから考える“輸入住宅” その2

どちらかと云うと、当ブログも前身のWEBサイトも、これから憧れの輸入住宅を建てたい、あるいは今建築途中である、という一般の施主さんやセルフビルダーとして立場の方が多くご訪問いただいているようなので、取り上げる“題材”もできるだけ専門的な部分は抜きにして簡単に解説していこうと思っています。反対に難しい事は語れない?という管理者の悲しい部分も認めないわけにはいきませんが・・・

それにしても、建築という分野を語るときに間違っても歪曲した誤解を生むことだけは避けないといけないわけですが、そういう意味では「絶対こうです!」「こうなのです!」と言い切れる方を羨ましく思うこともあります。(時には、主観・客観的考えとして切り分けて、このようなことも主張することも必要なことだとは思いますが・・)

前回から取り上げている、輸入住宅における北米型モジュール設計の一般的なポジションも、対比する日本式2x4としての尺モジュールを取り上げた時、建築プロジェクトとしてトータルに考えて優劣を判断するということが大切なんだ、ということを極当たり前のこととして改めて自分自身でも考えさせられます。

さてさて、そんな前フリは良しとして…

インチ・フィートモジュール採用の場合、ランバー(スタッド・根太等)の本数が多く使用されることを前回書き記しましたが、そのことは、同時に外壁の構造用合板や内壁の下地となる石膏ボードには、4フィートX8フィートのサイズ(約1220mmx2440mm)のものが使用されるということになります。一方、尺モジュール採用の躯体には、3x6ボード(約910x1820㎜)が使用されるということになります。

1枚あたりのサイズが大きなモノと小ぶりなモノの違いとしては、たとえば、ひとつの同じ面積の壁を施工すると仮定したとき、前者の方、すなわちインチ・フィートモジュールのほうが、外壁の合板と合板の継ぎ目や内壁のボードとボードのジョイントが少ない、ということになります。このことは、明らかに前回と同じく、北米型インチモジュールは躯体強度において有利な部分を持っている(断言!)、ということになります。

反面、比較論で言えば施工者側に肉体的負担を架ける、ということも事実ですし、施工業者の習熟度なども加味すると工期などは、どちらがどうということは云えないと思われます。

ただ、ここで工法としての合理性、特に北米式輸入住宅をベースに建築プランを組む時には、これまた当然のことですが、インチ・フィートモジュールの採用というのは、絶対的に理に適っていると云えるのでしょう。

何故なら、ウィンドウや室内外のドアやキッチンキャビネット、その他多くの意匠部材などのほとんどは、全てインチ・フィートの倍数を基本に製造されているからです。それら海外のデザイン豊かな建材を、使用すればするほど、設計プランとしてのインチ・フィートモジュールの合理性が立証されることは間違いありません。

(了)