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2006年09月01日

●モジュールから考える“輸入住宅” その2

どちらかと云うと、当ブログも前身のWEBサイトも、これから憧れの輸入住宅を建てたい、あるいは今建築途中である、という一般の施主さんやセルフビルダーとして立場の方が多くご訪問いただいているようなので、取り上げる“題材”もできるだけ専門的な部分は抜きにして簡単に解説していこうと思っています。反対に難しい事は語れない?という管理者の悲しい部分も認めないわけにはいきませんが・・・

それにしても、建築という分野を語るときに間違っても歪曲した誤解を生むことだけは避けないといけないわけですが、そういう意味では「絶対こうです!」「こうなのです!」と言い切れる方を羨ましく思うこともあります。(時には、主観・客観的考えとして切り分けて、このようなことも主張することも必要なことだとは思いますが・・)

前回から取り上げている、輸入住宅における北米型モジュール設計の一般的なポジションも、対比する日本式2x4としての尺モジュールを取り上げた時、建築プロジェクトとしてトータルに考えて優劣を判断するということが大切なんだ、ということを極当たり前のこととして改めて自分自身でも考えさせられます。

さてさて、そんな前フリは良しとして…

インチ・フィートモジュール採用の場合、ランバー(スタッド・根太等)の本数が多く使用されることを前回書き記しましたが、そのことは、同時に外壁の構造用合板や内壁の下地となる石膏ボードには、4フィートX8フィートのサイズ(約1220mmx2440mm)のものが使用されるということになります。一方、尺モジュール採用の躯体には、3x6ボード(約910x1820㎜)が使用されるということになります。

1枚あたりのサイズが大きなモノと小ぶりなモノの違いとしては、たとえば、ひとつの同じ面積の壁を施工すると仮定したとき、前者の方、すなわちインチ・フィートモジュールのほうが、外壁の合板と合板の継ぎ目や内壁のボードとボードのジョイントが少ない、ということになります。このことは、明らかに前回と同じく、北米型インチモジュールは躯体強度において有利な部分を持っている(断言!)、ということになります。

反面、比較論で言えば施工者側に肉体的負担を架ける、ということも事実ですし、施工業者の習熟度なども加味すると工期などは、どちらがどうということは云えないと思われます。

ただ、ここで工法としての合理性、特に北米式輸入住宅をベースに建築プランを組む時には、これまた当然のことですが、インチ・フィートモジュールの採用というのは、絶対的に理に適っていると云えるのでしょう。

何故なら、ウィンドウや室内外のドアやキッチンキャビネット、その他多くの意匠部材などのほとんどは、全てインチ・フィートの倍数を基本に製造されているからです。それら海外のデザイン豊かな建材を、使用すればするほど、設計プランとしてのインチ・フィートモジュールの合理性が立証されることは間違いありません。

(了)

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